Ωが要素二つである場合を考える:
このとき,事象は φ, {a}, {b}, Ω の4つで,特に,
いま,a,bを項とする長さNの順列全体の集合 ΩN を,新たに標本空間と考える。
即ち,「N回の繰り返し試行」が,事象である。
P( {a} ) = q とする。
{b} は {a} の余事象なので,このとき P( {b} ) = 1ーq 。
Ω, q の例:
サイコロを振って,a = (1の目が出る),b= (1以外の目が出る)
「偏りのないサイコロ」の場合,q= 1/6
「確率変数」をつぎのように導入する:
即ち,
P(X=k) = (aをちょうどk個含む順列の数) / (順列すべての数)
つぎが成り立つ:
P(X=k) = NCk qk (1ーq)Nーk ( k= 0, 1, ‥‥‥, N )
この確率分布を B(N, q) で表し,「二項分布」と呼ぶ。
註 : |
「B(N, q)」の「B」は,「二項分布 Binomial distribution」の「B」。
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