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“標準的な基底”
ベクトル
x
D
の長さを定義するのに,
《基底{
u
1
,・・・・,
u
n
}を任意に導入し,
x
=
u
1
×
ξ
1
+ ・・・・ +
u
n
×
ξ
n
(ξ
1
,・・・・,ξ
n
K)と展開し,そして係数ξ
1
,・・・・,ξ
n
に対して或る一定の操作をする》
というやり方は,実践的には,とれない。選ぶ基底に依存して,計量に関するベクトル相互の関係(ベクトルの長さ,方向の関係)が変わってしまうからです。 しかし一方,ベクトルの長さは,基底の係数に対する操作の形で定義される他ない。
こうしてわたしたちの問題は,“標準的な基底”ということになる──但し,基底の要素間関係が標準的であり,《標準的な基底を別の標準的な基底に取り替えることが,(基底の係数に対する操作で定義される) ベクトルの大きさを変えることになりません》という意味で“標準的"。