Up 「自分は何をしたい」がない 作成: 2008-06-22
更新: 2008-06-22


    学生は,「大学院入学」をキャリアアップとして考える。
    「自分は何をしたい」で大学院に入るのではない。

    これは,別に不思議なことではない。
    進学でも就職でも,ひとは一般にこうである。
    これがたいして不都合にならないのは,この先にはたいてい<エスカレータ>が用意されているからである。

    大学院も,<エスカレータ>を用意しているが,入ってきた者を自動的に送り出すようにはなっていない。
    一方,学生は,大学のトコロテン方式があたりまえになっているので,大学院も自動送り出しシステムだと思っている。 そこで,「自分は何をしたい」が無くて,大学院に入ってくる。

      T : 「何を研究したいの?」
      S : 「‥‥‥‥」

    そして,大学院では「自分は何をしたい」が無いとダメなのだということを知って,困りだす。