Up 論理の基礎 作成: 2008-06-21
更新: 2008-06-21


    学生は,きちんと言うこと・言わねばならないことを,知らない。
    あいまいに (論理的にめちゃくちゃなことを) 言って,相手がてきとうに受け取ってくれるだろうで済まそうとする。 あいまいに (論理的にめちゃくちゃなことを) 言っているという自覚もない。
    学生は,このように習慣形成されてきている。

    この習慣を壊すことは至難であるが,教員養成では,これをやらなければならない。
    あいまいに (論理的にめちゃくちゃなことを) 言って,生徒がてきとうに受け取ってくれるだろうで済まし,そしてあいまいに (論理的にめちゃくちゃなことを) 言っているという自覚もない教員は,困るからである。


    論理の基礎の指導は,この習慣を壊すという意味でもひじょうに重要である。
    そしてこの関連で,科目「コンピュータ」ではきちんとプログラムが指導されるべきである。 (「情報機器の操作」みたいのは,意味がない。)

    なぜ,プログラムの指導か?
    コンピュータは,正しくことばをつかわないと,言うことをきかないからである。
    「通じないのは,相手が悪いのではなく,自分が悪いのだ」ということを,学生にとことん教育することができる。


     註 : ちなみに,プログラムの指導は,「関数」の概念 (とこれの要素概念──定義域・値域,変数,定数等) の指導としても最上のものである。