Up さっぱりわからない状態でいる 作成: 2008-06-05
更新: 2008-06-05


    専門数学の授業については,「学生10%,お客90%」みたいな割り切りをする伝統がある。
    そのココロは,つぎのようになる:

      「さっぱりわからない状態でいる」が,専門数学の授業を受ける学生である。 そして,どうしてもこうなる。
      なぜなら,数学は難しく,自ら修行する (自分で自分のカラダをつくる) という形でしか,理解には到達できない。
      カラダづくりは本人の所管であり,授業者はこのカラダづくりを促すことはできても,その中身には関接できない。

    しかし,これは半分は正しいにしても,半分は間違っている。


    ビギナーに対し専門数学のテクストをただ与えれば (ただなぞれば),彼らは「さっぱりわからない」の五里霧中の中に投げ込まれる。
    授業は,「霧を払ってやり,見通しを与える」ということでは,相当のことができる
    これをやっていない・できていない授業は,失敗授業である。