Up 「授業設計」の考え方  


  1. 先ずは,指導案を作成してみましょう。
    自分のつくった指導案に,<自分>が表現されています。

    • 少ししか書けないのは,「知識・理解」の不足を示しています。
      「少ししか書けない」がどんな内容でもそうであれば,これは「考える力」の決定的な不足を示しています。

       重要 : 「少ししか書ない」は,「少ししか書ない」ということです。 (「横着」ということではありません。「能力不足」ということです。)

    • グチャグチャで見通しの悪い書き方になっているのは,主題内容が自分の中で整理されていないことを示しています。(すなわち,「よくわかっていない」ことを示しています。)


  2. 指導案作成とは,第一に,授業を論理的に構成する作業のことです。
    「シンプル・最短コース (無駄がない)」は,授業が論理的に構成されることの結果として出てきます。

      授業の論理的構成は,深く考えればできるというものでもありません。 授業を論理的に構成できるためには,それができる力をつけなければなりません。
      この力は,一朝一夕にできるものではありません。辛抱強く修行を重ねるしかありません。(あせってもしようがないので,「真面目に10年修行」を当面の目標にして,「しばらくはできなくてもしょうがない」と腹をくくることにします。)


  3. 授業は,「指導案に書いたことを順に思い出す」みたいにやるのではありません。
    実際,「指導案に書いたことを順に思い出す」みたいに授業することはできません。

    授業者は,つぎのことができるようにします:
      「局面 (ブロック) から局面 (ブロック) へ」
    このことには,特に,
      「局面を起こす・局面を転じる」を確実にやる
    が含まれます。

     重要 : 授業の準備の形は,「指導案に書いた内容を記憶する」ではなく,イメージトレーニングです。
    授業は,経験を積むごとに,カラダでできる (=ラクにできる) ようになります。 最初はうまくできないのがアタリマエですので,無用にあせったり心配したりしないように。 (ただし,あくまでも修行を怠らないことが条件です。何もしないでだんだんできるようになるということは,ありません。)