Up 純理 → 失敗 → 慣行 作成: 2008-05-17
更新: 2008-05-17


    「改革 → 失敗 → 復旧」のうちには,「純理 → 失敗 → 慣行」タイプのものもある。
    これは,「体系バラバラ → 失敗 → 体系」の逆を行くものである。
    すなわち,学習内容を数学に近づけようとする。 しかしそうすると,ドロップアウト学生がたくさん出てくる。 失敗ということになって,もとの学習内容に戻る。

    1960年代に「数学教育現代化」ムーブメントが盛んになり,1970告示の学習指導要領に「現代化カリキュラム」が取り入れられたが,失敗の結果になる。そして,1978告示の学習指導要領は「ゆとりカリキュラム」模様になる。
    これは,「純理 → 失敗 → 慣行」の例である。