Up | 学校数学改造の歩み | 作成: 2013-08-18 更新: 2013-08-20 |
一個の強力なものが,これを実現するというのではない。 また,学校数学が改まる歩みは,遅々たるものである。 一般に,システムのシステムたる所以は,自身を壊さないように自身の最適相/均衡相を実現することにある。 遅々たる歩みは,これが<システムが自身を壊さないように最適相/均衡相に向かう歩み>だということである。 学校数学の遅々たる歩みは,学校数学の不健康を意味するのではなく,健康を意味する。 「学校数学が改まる歩み」の以上の意味において,『研究』の「形式陶冶説批判」は学校数学改造の一契機になった。 「形式陶冶説批判」はこのとき何をしたのか? 学校数学の現前に対し,オルターナティブがあること/あり得ることを示唆したのである。 |