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「作用主が作用」──能力説・認知科学
作成: 2013-08-11
更新: 2013-08-11
「形式陶冶説批判」は,「作用主陶冶」批判である:
形式陶冶説は,行為の「‥‥する」を「‥‥する力が‥‥する」と分析し,「‥‥する力」の陶冶を説くものである。
「‥‥する力が‥‥する」は,「作用主が作用する」の図式である。
「作用主」(「‥‥する力」) という実体概念を立てることは,形而上学である。
ここで批判は,「作用主が作用する」の図式を能力説からのものであるとする。
こうして,「形式陶冶説批判」は,能力説批判が内容になる。
「作用主が作用する」を形而上学として批判するとき,そこではどのような絵図を見ているのか?
それは,《カラダの中にはいろいろな作用主が棲んでいて,自分が担当する作用を行う》の絵図である。
この絵図は,「小人理論」と称されたりする。
能力説の「作用主が作用する」は,今日,認知科学に受け継がれている。