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「分科主義 (孤立主義)」の捉え損ない
作成: 2013-08-25
更新: 2013-09-04
形式陶冶説批判で批判される「分科主義 (孤立主義)」は,今日これを言うときは意味が違ってくる。
即ち,「分科主義 (孤立主義)」は,いまは「構成主義」の意味になる。
分科主義を立てる意味は,構成主義の視点でいうと,循環論法・トートロジーの排除である。
実際,循環論法・トートロジーを排除する方法は,構成主義である。
そして,「分科 (孤立)」は,構成主義だと「段階的区分 (孤立)」の言い方になるものである。
構成主義では,数学の基礎部分の構築はつぎのような順序になる:
論理・集合・構造 (空間)
→ 代数的構造
→ 幾何学的構造ないし解析学的構造
ここで,構成の後に出てくるものを以て前に出てくるものを証明したら,これは循環論法である。 「分科主義 (孤立主義)」をいわなくとも,これは数学では禁じ手である。