「学校数学は何のため?」の答えを,つぎの構造で見る:
- xはX1 を勉強する
- xはX2 を身につける
- xはX3 を行動する
- yはYを得る
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この構造化の趣旨は,つぎを,答えをとらえるときの要点とすることである:
- カラダと行動を区別する
- x=yとは限らない (主体xにおける出来事は,別の主体yの出来事のモーメントになる)
- 変数 x, X1, X2, X3, y, Yに代入可能なものは,多様である 。
例1. |
学校教育には《優秀な人材をつくるために,就学者の裾野を拡げる》という面がある。
そしてこれに類して,
《数学を実用できる人材をつくるために,学校数学を義務づける》
が論理の上で立つ。
この場合の「xはX1 を勉強する; xはX2 を身につける; xはX3 を行動する; yはYを得る」は,つぎのようになる:
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- 生徒は数学を勉強する
- 生徒は数学を身につける
- 生徒は数学を行動する (「数学を実用する」)
- 国/社会は数学を実用する人材を得る
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例2. |
「問題解決指導」では,「xはX1 を勉強する; xはX2 を身につける; xはX3 を行動する; yはYを得る」は,つぎのようになる:
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- 生徒は問題解決ストラティジーを勉強する
- 生徒は問題解決能力を身につける
- 生徒は問題解決を行動する (「リアルな問題を解決する」)
- 国/社会はリアルな問題を解決する人材を得る
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