Up AI とは何か : 要旨 作成: 2021-06-21
更新: 2021-06-21


    AI とは何か。
    本テクストを読み進むのに必要な程度に,以下説明する。


    AI は,パターン認識をするコンピュータプログラムである。
    パターンの分類・識別が,AI のアウトプットである。
    このアウトプットを,人が利用する。

    この AI は,どうつくるか。

    はじめは,パターンをカテゴリーCかCでないかに分類する AI 。
    これは,つぎのようにつくる:
      人が,神経ネットワーク (neural network, NN) をプログラムする。
      プログラムの内容は:
       《 ネットワーク内の信号の流れ方を修正するという方法で,
      Cの例をCと判定しCでない例をCでないと判定する精度を上げていく》
      このプログラムは自己更新するプログラムであり,処理するサンプルの数が自己更新の回数。
      よって,プログラムにサンプルをたくさん入力し処理させるほど,プログラムは賢くなる。

    続いて,複数のカテゴリー C1, C2, ‥‥, Cn に分類する AI。
    つくり方は,上と同じである。

    そしてこの延長で,<自分で勝手に分類する AI>に至る。
    分類された各類に意味 (カテゴリー) をあてるのは,人である。
    (「この類はいったい何だ?」)
    ここに heuristic がある。


    AI づくりのキモは,コンピュータパワーと,大量のサンプルを取り揃えられることである。
    これでトップになる者は,AI の分野の覇者になる。
    そのトップになる者は,やはり GAFA である。
    GAFA は,コンピュータパワーはお手のものである。
    そして,大量のサンプルをインターネットからごっそり取ってこれる立ち位置にある。


    AI としてつくられた神経ネットワークは,ひとはこれを解読できない。
    脳を解読できないのと同じである。
    解読するとは言語化するということであるが,神経ネットワークと言語はまったく構造 (次元) の違うものであり,対応がつかない。

    AI の不気味さは,ここにある。
    ひとは AI が何を考えているのか,わからない。