Up GAFA は,自由主義が必要条件 作成: 2021-07-07
更新: 2021-07-07


    国は,グローバル世界の中のローカル全体主義である。
    このローカル全体主義は,グローバル自由ネットワークとしてのインターネットによって,相対化され,否定される。
    国とグローバル自由ネットワークの関係は,敵対関係になる。


    インターネット商法は,自由コンテンツのグローバルな流通を商品とするものである。
    この商いは,いま GAFA の寡占が進行している。

    寡占は,寡占の正のフィードバックによって進行する。
    寡占は,好むと好まざるにかかわらず進行するというものであり,貪欲が寡占を進めているわけではない。
    収益の金は,回転させねばならない。
    その回転は,自陣をおのずと膨らませることになる。
    GAFA の寡占は,止まらない。

    グローバル自由ネットワークと敵対関係になる国は,GAFA と敵対関係になる。
    その国が GAFA 抑え込みの方法とするものは,独占禁止法である。

    大衆は,独占禁止法を以て GAFA を抑え込もうとする国を,正義にする──GAFA を悪にする。
    物事を正義と悪で考える者は,いつもこんなふうに騙される。


    国は GAFA を従えることはできない。
    GAFA は,自由コンテンツのグローバルな流通が商品である。
    国の全体主義に従うことは,商品が無くなることであり,商いが立たなくなるということである。
    こうして,GAFA は国に従わない。
    従うことができないから従わない。

    GAFA は仮に自由主義を知らなくとも,自由主義である。
    自由コンテンツのグローバルな流通を商品にするというその商いの形態が,自由主義になるからである。


    中国はインターネットでも覇権を目論むが,これは不可能である。
    ひとは,中国版 GAFA に流れることはない。
    中国版 GAFA の背後に中国共産党の全体主義があることを,知っているからである。
    中国版 GAFA を利用することは,中国全体主義に監視され,利用されることであるのを,知っているからである。

    インターネットの覇者は,自由主義を()()()()()()()
    ここが要点である。
    故に,中国はインターネットの覇者にはなれない。