Up はじめに 作成: 2021-02-03
更新: 2021-02-03


    Raspberry Pi (RasPi ) は,ロボットの頭脳として用いようとするコンピュータである。
    ──PCとして用いるものではない。

    RasPi は,ロボットの頭脳になるよう作り上げていくものである。
    これをここでは「RasPi の構築」と呼ぶことにする


    構築の最初のステージは,RasPi を PC からモニタ・操作できるものに作り上げることである。
    Raspberry Pi は,PCがコンソールになる。

      RasPi は,これにディスプレイ,キーボード,マウスをつなげて使うものではない。
      PC のディスプレイ,キーボード,マウスが,RasPi のディスプレイ,キーボード,マウスである。

    「PCからモニタ・操作」は,「リモート接続して操作」である。
    これは,RasPi が<IP端末>になることで実現する。

      今日,コンピュータはネットとつながっていることが条件である。
      スタンドアローンというあり方は,今日あり得ない。
      実際,ファイルシステムのインストールや更新は,情報を含めて,そのソースをすべてネットに負っている。
      Raspberry Pi も同じ。
      Raspberry Pi の活用は, IP端末に構築した時からがスタートである。

    この『構築ガイド』は,Raspberry Pi を IP端末に構築するまでの手順のガイドである。


    一般に,リモート接続は,ssh からはじまって,ftp, http, vcn 等々がある。
    そこで Raspberry Pi の構築も,各種通信プロトコルによるアクセスを可能にするサーバ機能をもたせるというものになる。

    こうして,Raspberry Pi の構築は,<プリミティブ>のレベルからして既に,IP 端末/サーバの構築である。
    コンピュータ,ネットワーク,サーバの知識がけっこう求められることになり,初心者には敷居の高い作業になる。
    この『構築ガイド』は,初心者の手助けとなるよう,ていねいな内容を心掛けるとする。


    繰り返すが,この『構築ガイド』は,Raspberry Pi を IP端末に構築するまでのガイドである。
    Raspberry Piは,IP端末になってからがスタートである。

    なお,ここでの「Raspberry Pi の構築」は, 《Raspberry Pi にアクセスするのは,わたしのPCだけ》とする。
    そしてこの関係は,ルータで設定する。
    よって,通常のサーバ構築作業だと最も神経を使うことになるセキュリティの設定・装備が,ここでは無用になる。