Up 不可知論 作成: 2014-09-26
更新: 2017-07-23


    人がある対象を捉えようとするとき,「捉える」の形の一つに法則化がある。
    複雑系は,これを法則的に捉えようとすると「不可知性」の論で終わってしまうというものである。
    不可知論の導出技法を探ると, 《「自己言及 self-referential」構造を組み込む》が見出される。
    • ハイゼンベルクの不確定性原理
    • ゲーデルの不完全性定理
    • 「大域結合カオス系」
    実際,「自己言及」構造の現象は,これの法則化を考え出せば不可知論になる。
    複雑系は変動する系であり,この変動において「系-個」入れ籠構造は「自己言及」の構造になる。 よって,複雑系を法則的に捉えようとする論が不可知論に収束するのは,自然/必然なのである。