Up 河川護岸工事による砂浜の痩せ細り・消滅 作成: 2024-05-23
更新: 2024-05-23


    ふつう,砂浜の砂は,川が山から運んできたものである。
    その砂浜は,大きな川のそばにある。
    大きな川は,山から運んできた土石で,沖積平野やをつくり,河口では州をつくり,そして海岸には砂浜をつくる。

    川が運ぶ土石のうち,石は陸部で堆積し,海に流れ出るのは土である。
    土のうち粘土質は海水中に拡散し,比重の重い鉱石質が海岸に堆積する。
    これが砂浜である。

    砂浜の定常は,「動的定常」である。
    <砂浜から海に流れ去る砂の量>と<川が砂浜に供給する砂の量>が釣り合っているのが,砂浜の風景である。


    日本では,砂浜の痩せ細り・消滅が進行している。
    原因は,護岸工事である:
    • 川の護岸工事が,砂浜への砂の供給を減らす。
        川の上・中流部は,各種ダムによって,川の土石運搬が抑制されている。
        川の中・下流域は,川の護岸工事によって,土石の流入が無くされている。
    • 浜の護岸工事が,砂浜への砂の供給を阻害する。


    砂浜をレジャー・観光スポットにしているところは,砂浜を人工砂浜として維持することになる。
    砂は海に流れ出る一方なので,人手で砂を供給する。
    その砂はどこから持ってくるのか?
    他の砂浜から取ってくる他ない。