Up 安静 作成: 2024-09-01
更新: 2024-09-01


    風邪のときは,安静にする。
    ウイルス侵入への体の対応が首尾良く進むための環境は,安静だからである。
    安静にしないことは,風邪をこじらせることである。

    ウイルスに感染すると,体は(だる)くなる。
    これは,体からの「安静にせよ」の指示である。
    体は,ことばを使えない代わりに,怠さを感じさせることで,安静を指示する。


    しかしひとは,怠さを病気だと思う。
    そして,怠さを散らす薬を求める。

    怠さは体からの「安静にせよ」の指示であるから,この手の薬の常習は,体を(いびつ)にし,弱らせる。
    また,体の怠さが慢性になる。