Up | 迷信:除ウイルス (消毒) | 作成: 2024-08-29 更新: 2024-08-29 |
ウイルスを,葉や土のダニとかカビのようなものと思ったのである。 新型コロナ騒ぎのときは,アルコールを浸ませた布で図書をページごとに拭く学校教員や,客室の備品を拭いて回る旅館従業員の映像が流された。 これまた,ウイルスをダニとかカビのようなものと思ったのである。 風邪ウィルスは,感染が空気感染であるように,「空気の中を浮遊」がこれの主要な存在態様である。 除こうとするなら,空中からである。 新型コロナ騒ぎのときは,空気清浄機が売れた。 ウイルスを,空中を舞うほこりのようなものと思ったのである。 しかし,フィルターに詰まったウイルスの画像が示されたことはない。 そもそも,ウイルスを捕らえるほどに目の細かいフィルターだったら,空気も通らなくなる。 ウイルスが話題になっていたら,ウイルスのスケールに当然考えが及びそうだが,ひとはこうはならない。 「ウイルスのスケールを考える」の概念が無いからである。 大衆は,知識を専門家任せにする。 そこで彼らを騙して物を売る商いが成立する。 即ち,大衆に,ウィルスの荒唐無稽なイメージをもたせる。 そして,荒唐無稽な徐ウィルス商品を買わせる。 ちまたには,あやしげな健康商品が溢れかえっている。 手口はみな「専門家任せの大衆に,病理の荒唐無稽なイメージを持たせ,意味のない薬・医療を騙して売る」である。 この妙,よくよく吟味すべし。 |