Up 「現空間」の主題化 作成: 2018-02-06
更新: 2018-02-16


    現空間の形を主題にしようとする。
    これは,途方もない企てになる。
    形は,外から見えるものだからである。
    ──<外に立つ>は,われわれにはできないことである。

    ここで内と外を隔てるものが壁のように存在しているのなら,それを内側からまさぐることで外形を予想することができる。
    しかし,われわれの空間は,そんなふうではない。

    それでも無理矢理やってみようとする。
    当てにするのは,想像力と推理力である。

    ここで,「リーマン多様体」を導きとする。
    なぜか。
    「リーマン多様体」の空間理論は,空間を<外から眺める>ではなく<内から構成する>を行うからである。