Up アルベド 作成: 2023-05-15
更新: 2023-05-16


    つぎは,太陽放射スペクトラムのグラフ:
Wikipedia「太陽放射」から引用

    青線のグラフを積分すれば,つぎが得られる:
    • 大気圏上端における太陽放射のエネルギー密度 (放射線の進行方向に垂直な単位面積が単位時間に受けるエネルギー)
    そして,橙色のグラフを<吸収分が無いグラフ>に替えてこれを積分すると,つぎが得られる:
    • 宇宙に反射されずに地球に入る放射線の,エネルギー密度
    そしてこの計算から,つぎを得る:
      太陽放射の約30% は,宇宙に向けて反射される。
      ──「地球全体のアルベド (反射率) は,約 0.3」


    太陽放射から大気圏上端面全体が単位時間 (秒) に受けるエネルギーは,\(1.74 \times 10^{17}\ Joule \) であり,これを大気圏上端面の単位面積 \( (m^2) \) あたりに換算すると \( 340\ Joule \) であった。
    よって,このうちの反射されなかった分は,それぞれ
      \[ (1.74 \times 10^{17}) \times 0.7 = 1.22 \times 10^{17}\ (Joule) \\ 340 \times 0.7 = 238\ (Joule) \]

    さらに,橙線のグラフの積分をする。
    この値は,青線グラフの積分値の 47% になる。
    大気圏上端面の単位面積 \( (m^2) \) が単位時間 (秒) に受けるエネルギーは \( 340\ Joule \) であったから,地表面の単位面積が単位時間に受けるエネルギーは, \( 340 \times 0.47 = 160\ Joule \) になる:

    以上まとめて,つぎの絵図になる: