Up 感染・1次免疫応答 作成: 2021-06-09
更新: 2021-06-11


    清益功浩 (2015), p.6 の「I型アレルギー反応のしくみ」の図を,1次免疫応答の図に書き換え:
IgM型ナイーブB細胞は抗原に出会うと胚中心B細胞へ分化し、一部が抗体産生細胞に分化する。



  • 抗体が働くしくみ
      (Wikipedia「抗体」より)
    • 抗原と抗体が結合すると、凝集反応(免疫沈降)をおこし、その凝集した抗原抗体複合体は、マクロファージやその他の食細胞が認識し貪食する。
      その際、抗体はそのFc領域をもってマクロファージ等に認識され貪食されやすくする役割をする(オプソニン作用)。
    • マクロファージに貪食された抗原は、マクロファージ内で分解され、T細胞にペプチド-MHC複合体として提示され (「抗原提示」)、さらなる免疫反応がおこる。
    • 抗体は,補体活性化作用を通した免疫反応もおこす。
    • 抗体の中には、結合するだけで微生物の感染力を低下させたり、毒性を減少させたりする働きをもつものもある(中和作用:細胞に侵入する際に結合させる部分に抗体が結合して,侵入できなくする)。
    • B細胞の抗原認識受容体として働く抗体 (「BCR」) は,特異的な抗原が結合することで、より抗原に対する親和性の高いBCRをもった抗体産生細胞や記憶B細胞への分化を引き起こす。