Up 脳の構造 作成: 2015-01-11
更新: 2019-10-15


  • 6層構造
      「船戸和弥のホームページ」から引用:
    1. ‥‥‥ 大脳皮質は、(1)分子層、(2)外顆粒層、(3)外錐体細胞層、(4)内顆粒層、(5)神経細胞層(内錐体細胞層)、(6)多型細胞層の6層皮質を形成する。
    2.  Lamina molecularis [plexiformis](分子層)Molecular [Plexiform] layer
    →分子層は最も表層で、主として、接線方向に走る線維網によって構成されている。この層には錐体細胞と紡錘形細胞の頂上樹状突起、さらに星状細胞とマルチノッチ細胞の軸索が入る視床からの求心性線維、連合線維および交連線維もこの層に入る。これらの神経線維の間に、カハールの水平細胞が散在する。この層では、多数のシナプス結合が形成されている。
    3.  Lamina granularis externa(外顆粒層)External granular layer
    →外顆粒層は多数の小型錐体細胞と星状細胞で構成されている。これらの細胞の樹状突起は分子層に達し、軸索は深層に達してここで終止するか、または白質に入る。
    4.  Lamina pyramidalis externa(外錐体層)External pyramidal layer
    →外錐体層は主として錐体細胞によって構成されており、この層の浅い所から深い所にゆくにしたがって、細胞体の大きさがます。錐体細胞の頂上樹状突起は分子層まで達し、軸索は投射線維、連合線維および交連線維となって白質に入る。
    5.  Lamina granularis interna(内顆粒層)Internal granular layer
    →内顆粒層は密につまった星状細胞で構成されている。さらに、この層には多数の水平に走る線維が見られるこれらの線維は外バイラルジア線条と呼ばれる。
    6.  Lamina pyramidalis interna[ganglionaris](内錐体層)Internal pyramidal [ganglionic] layer
    →内錐体層には大型ないしは中等大の錐体細胞がある。錐体細胞の中には、星状細胞とマルチノッチ細胞がみられる。さらに、この層には内バイラルジア線条を形成する多数の線維が水平に走っている。中心前回の運動野では、この層の錐体細胞はきわめて大きく、ベッツ細胞と呼ばれる。ベッツ細胞の軸索は、皮質脊髄路または錐体路の線維の約3%を占める。
    7.  Lamina multiformis(多形細胞層)Multiform [Fusiform] layer
    →多形細胞層の大多数の細胞は紡錘形であるが、細胞体が三角形または卵形に変形した錐体細胞も多数みられる。マルチノッチ細胞もこの層にみられる。この層の下にある白質から皮質に入る線維および皮質から白質に入る線維がこの層を通っている。


Science Portal から引用: