Up | 水食 | 作成: 2024-03-21 更新: 2024-03-21 |
「深刻な土壌浸食 → 畑地放棄」をもたらす「強度の降雨」は,必ずやって来る。 それに遭ったことが無いのは,やって来ないということではなく,長時間にわたればやって来るということである。 そしてその長時間は,土壌形成に要する「千年単位の長時間」と比べたら,短い。 そのくらいの長時間にわたれば,現在の畑はすべて一旦放棄地──不毛の地=サバク──になる。 ただし,植生が豊かなところは,サバクの周りの植生がサバクの中に侵入する格好で,サバクに植生を復活する。 しかし,既にサバク化が進行しているところでは,放棄地はそのままサバクになる。 例えば,ヨーロッパ。 アフリカの地中海に面したサバクが,いま地中海対岸のヨーロッパにジワジワと拡がっている。 そしてこの砂漠拡大は,農作・放牧が導いてきたものである。 サバク化は,乾燥化 (降水量減少・日照量増加) と<正のフィードバック>関係にある。 このループに入ると,サバク化は進行速度を増すばかりになる。 ヨーロッパは,このループに入っている観がある。 しかしひとは,サバク化が見えない。 なぜなら,サバク化の現象である<日照量が多い → 気温が高い>が,ひとを「CO2排出地球温暖化」の信仰に向かわせるものになっているからである。 ヨーロッパのサバク化
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