Up 細工 作成: 2018-06-04
更新: 2018-07-03


    異文化移入の文化は,移入文化の細工・修飾が独自性を発揮する形になる。


    異文化移入を習い性にしている文化は,本質論/原理論を自分の守備領域外にする。
    代わりに,所与を()ねくり回すことに巧みになる。
    瑣末な概念枠組をつくり込むことや,フィギャー (形象) づくりに熱中し,これの技術を高めるというふうになる。

    この文化では,通時性が共時性にされ,奥行きがつぶされる。
    表層的 (「平板的で薄っぺらい」) になる。

    総じて,骨太に対し骨細──「律儀・緻密」──を特徴とする文化になる。
    そしてこれが「進歩」の意味になる。
    実際,日本の学術は,これをパラダイムにしてやってきた。