Up 学校数学は, 「数学的」がソルーション 作成: 2018-06-23
更新: 2018-06-25


    数学教育/数学教育学への<本居宣長>の応用は,《「数学的」を退け数学を立てる》になる。
    数学を勉強するのは,おもしろいから勉強するのである。
    渡世の要件充足のためではない。

    しかしこの事実は,数学教育/数学教育学には入っていかない。
    入っていかないのは,これが社会にとって不都合なことだからである。
    国は,国民の能力として,数学の素養を必要とする。
    数学教育/数学教育学関係者は,己の生業のために,数学学習者を必要とする。


    数学学習者の都合をいえば,数学教育/数学教育学の当事者がこのことにどの程度自覚的になれるかが,問題になる。 そして,自覚できている者が数学学習者に対しどの程度正直になれるかが,問題になる。

    現前は,自覚さえも無いというものである。
    「数学的」のことばで自分で自分を騙してしまう者が大勢である。
    しかし,生態学的には,これが合理──<然るべし>──なのである。
    これが,社会の都合の形だからである。
    系は,系が求める形を現すのである。


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