- 「経」「聖書」は,つぎを内容とする:
- 神の様を自分が見てきたかのように語る者のことば
- <師>── a をひとに教える者──のことば
- <弟子>── b をひとに教える者──のことば
国学は,国学四大人が<師>の位置につく宗教になる。
この宗教の<神の様を自分が見てきたかのように語る者>は稗田阿礼であり,稗田阿礼のことばを太安万侶が『古事記』に編集し,『古事記』が「聖書」になる。
「 |
一體眞の道と云うものは。事實の上に具って有るものでござる。‥‥
事實を記してある。其書物花にじゃと云ふに。古事記が第一でござる。‥‥
この御記に。天地を御始め遊はしたる神々の御事實を始め。其餘の事實に。盡く萬の始め。道の趣は具って有るでござる。」
(平田篤胤『古道大意(上)』)
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そして,「経」に相当するのが,国学四大人の著作というわけである。
- 「古道・古学」
「 |
此方の學風を古學と云ひ。 學ぶ道を吉道と申す故は。古へ儒佛の道。いまだ御國へ渡り来らざる以前の。純粋なる古への意と。古への言とを以て。天地の初めよりの事實を。すなほに説考へ。その事實の上に。眞の道の具ってある事を。明らむる學問である故に。古道學と申すでござる。」
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「 |
歌を詠むも。古の言を解くも。皆神代の道を知べき便」
(平田篤胤『古道大意(上)』)
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- 「復古神道」
- 廃仏毀釈
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