Up | 「曼荼羅」図が拠り所 | 作成: 2018-06-05 更新: 2018-06-08 |
方法は,他派を子ども扱いすることである。 これにより自動的に,自分が格上になる。 要点は,「批判」を方法にしないということである。 批判は,相手を自分と同格にすることになる。 そして,批判は相手の反撃を招き,泥沼の戦いになっていく。 一方,子ども扱いは,相手を格下にすることができ,しかも相手を相手にしないで済む。 さらに,自分は「相手を認めてやる者」になるわけであり,自分を「余裕の者」として現すことができる。
他派をどのように子どもにするか? 他派の教主とする諸仏が,大日如来の配下にあることを言う。 曼荼羅図が,この配置を一目瞭然に描いている。 他派には,大日如来が見えていない。 自分空海には,大日如来が見えている。 大日如来が見えているから,自分空海には他派がまだ子どもであることが見て取れる。 曼荼羅図がただの空想画になる者にとって,空海とは自分の枠組の中で空回りする者である。 空海にとってそれが空回りでないのは,曼荼羅図を信仰する者だからである。 |