Up 「無常」タイプ 作成: 2019-05-30
更新: 2019-05-30


    存在は,無常である。

    存在に無常を見ることは,常時存在を立てられなくなることである。
    「存在」の語は常時存在を想っているから,無常観は<存在否定>になる。

    存在が否定されるこの(さま)に「空」のことばをあてる。 これが,仏教の存在論であるところの空観(くうがん)である。
    ひとは空観に深い意味を読もうとするが,それは裸の王様に対し衣装を見ようとするようなものであり,思い入れが故の考え過ぎである。
    空観に読むべきは,「科学以前」である。