Up 植物と動物の比較 作成: 2019-09-15
更新: 2019-09-15


    植物の植生は,競合最小化の実現のようには見えない。
    そこには絶えず挑戦がある。
    それでもひどい混乱にならないのは,<生えている場所から動けない>が理由になる。
    競合は,身の周りだけのことになる。

    動物は,移動できる範囲にあるもの全てが,挑戦の対象になる。
    この場合,自分が負ける勝負はしない個体が,生き残る。
    こうして動物は,<自分が負ける勝負はしない>に進化する。
    これは,動物の生態系では競合最小化システムが実現されるということである。


    動物個体における<自分が負ける勝負はしない>は,どのように実現されているか?
    脳によって実現されている。

    動物は,脳をもつ生物である。
    採餌・<自分が負ける勝負はしない>は,DNA のプログラムではない。
    脳が指令することである。

      植物の光合成や<枝を伸ばす>は,自動プロセスである。
      このプロセスの存在階層は,化学反応である。
      動物の脳プロセスは,存在階層が化学反応より上位になる。

    採餌・<自分が負ける勝負はしない>の脳指令には,先天的なものと後天的なものがある。
    「後天的」の意味は,「学習によって獲得」である。,