- 一年生枝(いちねんせいし)(twig)
冬芽と共にその形態は環境によってあまり影響されにくい。
- 枝分かれ=幹→、大枝→、枝→、小枝→、一年生枝(いちねんせいし)(当年生枝ともいう)→冬芽(ふゆめ)
- 頂生枝(ちょうせいし)=頂芽(ちょうが)から伸びた一年生枝(いちねんせいし)をいう。(一年生幹=カラスドマリ)
- 側生枝(そくせいし)=側芽(そくが)からでた一年生枝(いちねんせいし)をいう。(横枝(よこえだ)や短枝(たんし)化した枝)
- 長 枝(ちょうし)=冬芽(ふゆめ)が離れてつく枝をいう。
- 短 枝(たんし)=伸張(しんちょう)しない枝をいう。(節間が伸びず短枝(たんし)化した小枝)・・・イチョウ、トチノキ、ヤチダモ・・・多くの樹木に存在する。樹木のボディプランを体現する長枝と短枝。
- 髄(ずい)(pith)
生長点の分裂組織は髄に、形成層の分裂組織は木部や皮部に。
- 小枝の横断面=最外側から外皮、内皮、形成層、木質部、年輪、髄(ずい)と中心へ向って並ぶ
- 充実(じゅうじつ)髄(ずい)=ブナ・・・
- 海面(かいめん)状髄(じょうずい)=ハナイカダ、シンジュ、マタタビ・・・
- 有室髄(ゆうしつずい)=オニグルミ、サワグルミ、ハリギリ、コクワ、ミヤママタタビ・・・
- 中空(ちゅうくう)髄(ずい)=ウツギ・・・
- 髄(ずい)の横断面=髄(ずい)の形は属によって形がかなり一定。冬芽(ふゆめ)のつき方と関係している。
- 円形(えんけい)髄(ずい)=エゾニワトコ・・・
- 角形(かくがた)髄(ずい)=冬芽(ふゆめ)が対生(たいせい)する樹種に現れる。十字形髄(ずい)や菱形髄(ずい)はこれの変形。
- 三(さん)角形(かっけい)髄(ずい)=冬芽(ふゆめ)が1/3らせん生の樹種に見られる。ハンノキの仲間・・・
- 五(ご)角形(かっけい)髄(ずい)=冬芽(ふゆめ)が2/5らせん生の樹種に見られる。サクラの仲間・・・
- 星形(ほしがた)髄(ずい)=冬芽(ふゆめ)が2/5らせん生の樹種の内、コナラの仲間に見られる・・・
- 多(た)角形(かっけい)髄(ずい)=冬芽(ふゆめ)が3/8以上らせん生樹種に見られる・・・
- とげ(spiny)
とげの起源は、枝・葉・托葉・表皮・毛など。
- 茎針(けいしん)=枝の先端部が針状に変態したもの。ウメ、スモモ、ナツグミ、クロウメモドキ・・
- 葉針(ようしん)=葉が針に変態したもの。ヒロハヘビノボラズ、サボテン・・・
- 托葉針(たくようしん)=托葉(たくよう)が針に変態したもの。冬芽(ふゆめ)に対応し2個ずつつく。ニセアカシア、サンショ・・
- 刺状突起(しじょうとっき)=表皮が突起変態したもの。枝に不規則につく。ハリギリ、イヌザンショウ・・
- 剛毛針(ごうもうしん)=枝の毛が針に変態したもの。ハリブキ、ハマナス、キイチゴ類・・
- etc.
皮目はガス交換口。皮目は小枝・太枝・幹の時系列に従い横長に発達
- 皮目(ひもく)=葉裏の気孔と同じく、枝の呼吸孔で、冬芽(ふゆめ)の付近に多く集まる。
- 皮目(ひもく)の形=円形(シラカンバ)、楕円形〜長楕円形(ダケカンバ)
- 巻きひげ(ヤマブドウ)、吸盤(きゅうばん)(ナツヅタ)、気根(ツルアジサイ)
- 花軸痕(かじくこん)(ホオノキ)、落枝痕(らくしこん)(ウワミズザクラ)
- 樹皮(じゅひ)の離脱(ダケカンバ、ハクウンボク)、コルク質の枝(コブニレ、ニシキギ)
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