最初に,「アクションプラン」の思考様式を押さえておこう。
これは,つぎの文言に見るように,きわめて純粋に,グローバリズム,市場原理主義・顧客主義・競争主義,管理主義,業績主義・評価主義を表している。
──ここで,「純粋」の意味は,「アメリカ発のものをそのまま取り入れる」。
- 国立大学
「現在,国立大学は,国立大学創設以来の危機を迎えている」
「大学は,ユニバーサル時代を迎えている」
「大学の特長を生かした研究で,世界に通用する大学となる──ローカルからグローバルへ」
- 教育
「学生を中心とした教育」
「教員が<教えたい教育>から学生が<学びたい教育>への転換が求められている」
「ディプロマポリシー」
「コアカリキュラム」
「教員組織の再編」「教員組織を抜本的に組み替える必要がある」
「カリキュラム改革の専門チーム」「大学教育開発センター」「教育改革室」
「PDCAサイクル」
「AO入試及び特別選抜合格者に対する入学前教育を実施し,大学入学者に相応しい学力をつけさせる」
「補習教育」「初年次教育プログラム」
「CAP制度・GPA制度」
「キャリア教育・就職支援活動への取り組みが必要」
「FDを積極的に展開する」
- 教育・研究の特色化・重点化
「○○,○○,‥‥を本学の教員養成における特色ある教育として重点的に推進する」
「教育現場の声を授業に反映させる体制を構築する」
「現在必要性が叫ばれ,同時に本学の教育の特徴と言うべき,○○,○○,‥‥」
「大学・課程を代表する研究を,組織的に遂行する」
「先端科学研究の成果を,初等・中等教育で教えるための研究」
- 大学院
「海外からの受験生を増加させるための行動を推進する」
「既設修士課程の見直しと,大学院における教育研究の充実・発展に向けて取り組む」「相応しい教育研究組織」
「博士課程の設置」
「大学院の9月入学を実現する」
- 社会貢献
「社会貢献で地域に根ざした大学」
「連携協力機関・自治体等と協働し,地域に貢献する」
「学生ボランティアを推進」
「公開講座・出前授業」
「教職員・学生が,学校支援地域本部事業などの地域ぐるみの教育活動に積極的に参画する」
「地域に根ざす事業を積極的に展開」
- 教育・研究の国際化
国際化を本学の経営戦略の中に明確に位置付け・取り組む」「国際戦略室の設置」
「政府が掲げる "2020年までの外国人留学生30万人受け入れ計画" に対応する」
「多数の学生を,可能な限り長期間,海外に送り出す」
「諸外国との組織的な研究交流」
「現在,アジア地域で教育や人材養成に関する多様な大学間連携が模索されている。それらの要請は,本学にも多様な形でなされている。」
「教育,地域人材養成に関する国際化を進める」
「本学の国際的プレゼンスを高める」
「諸外国の大学・研究機関と連携協力協定を結び,教育研究交流する」
「英語による授業」
「協定校に学生を留学させる」
「留学生受け入れのための宿舎の整備」
- 教職員組織
- 管理
「管理体制の強化・集中化」
「危機管理」
「情報ネットワーク管理体制を強化・集中化」
- 評価
「従来の意識からの訣別,徹底した意識改革」
「大学が行う全ての活動が,評価の対象である。活動はどんなものも評価され,改善されねばならない。」
「教職員の業績評価」「努力が評価される体制」「給与に反映させる体制を確立」
「法人化に相応しい経営力を備えた教職員の育成」
「新しい時代の要請に応えるべく,教職員の意識改革を推進」
「他大学等とFD, SD で連携」
「行動と評価が常に一体となった大学運営を実現する」
「評価文化の定着」
「評価室」
「大学諸活動を集積するデータベースの完成版を作成」
- 財務
「全学的な視野に立った事業に対し,重点的に経費を配分する」
「重点政策経費」
「余裕資金の運用により,利息収入を拡大する」
「本学にとって,学生の確保が何よりも大切である」
「エデュケーション・カフェ」「連携協力高校」「高大連携」
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