Up 要 旨 作成: 2011-06-29
更新: 2011-06-29


    「法人化」の国立大学では,「改革」のためと称する科目が箱物科目としてつくられるようになった。

    一般に,「改革」は箱物づくりに進む。
    必要があってものをつくるのではなく,「改革」になることを何かやれということになって,やることを無理矢理考え出すからである。 それは要らぬものであるから,中身 (物・人) の埋まらないものになる。すなわち,箱物になる。

    「改革」科目づくりが箱物科目づくりになってしまうことに,大学人は気づかねばならない。 そして,箱物科目づくりに嵌らないようにしなければならない。

    箱物科目づくりに嵌らないようにする方法は,箱物科目の発生構造を理解することである。 この理解が無ければ,気づかずに箱物科目づくりに嵌ってしまう。

    そこで,箱物科目の発生構造の論考をここに行うとする。