Up 科目創出を,交付金獲得の方法にする 作成: 2011-06-29
更新: 2011-06-30


    「法人化」の国立大学は,「改革プロジェクトに交付金をつけてもらう」を,収入方法の重要な一つにするものになった。

    「改革プロジェクトに交付金をつけてもらう」は,『中期目標・中期計画』の作成と関連している。
    『中期目標・中期計画』を作成するとは,書いて数ページになるだけの量の「改革」を案出し,それを書いていくということである。 この「改革」の項目を,「改革プロジェクトに交付金をつけてもらう」に成していく。

    ところで,研究・教育はもともと地道・地味なものであり,「改革」をつぎからつぎと繰り出すみたいにできるものではない。
    そこで,「改革」は,無理矢理やるものになる。
    結果,「粉飾」をやることになり,公費の使用としては「無駄遣い」をやることになる。
    このことは,大学は当然のこと行政も承知するところのものである。
    しかし,一旦制度になってしまうと,「だれそれがこれを止める担当者になる」ということがないので,延々と続けられることになる。

    「改革」が「教育改革」である場合,「改革プロジェクト」は「新カリキュラムをつくる」「新科目をつくる」という形がやりやすい。
    こうして,大学は新科目づくりに嵌っていく。