Up | 要 旨 | 作成: 2009-02-23 更新: 2009-02-23 |
為政者の犯罪である。 被害の規模は,これが圧倒的にいちばんである。 為政者の犯罪は,国を私物化するという犯罪である。 国の私物化を犯す為政者には,犯罪の意識がなくてやる者と,犯罪の意識が麻痺してやる者の別がある。 「一億総玉砕」を唱える為政者には,犯罪の意識はない。 天下りポストと利益供与 (税金の私物化) を交換する官僚は,犯罪の意識が麻痺している。 「法人化」の国立大学は,「学長の強力なリーダシップ」を頂くものになった。 「強力なリーダシップ」には,「自分は正しいリードをする者である」と思うタイプの者が就くことになる。 自分のリードは正しいと思うタイプの者は,私物化の意識をもたない。 「デモクラシー」という方法論の理由は,ここにある。 「デモクラシー」の思想の中で,議事法とか三権分立といった装置が開発された。 「学長の強力なリーダシップ」は,これらの装置をすべて終わらせる。 <私物化の意識をもたない者>の組織私物化の道が,開かれる。 組織の私物化は,バチがあたるという格好で終わりになるものであるが,それまでに組織はひどく破壊される。 破壊に中に棲む者と,破壊を第三者的に論考する者とは,位相が違う。 前者には<痛み>があり,後者にはない。 「玉砕」する者は死ぬが,「玉砕」の歴史を読む者は死なない。 破壊の中に棲む者は,自分・組織を破壊から救うことを自らしなければならない。 自分・組織を破壊から救うとは,為政者に組織の私物化をさないことである。 そしてこれができるためには,先ず,<私物化=犯罪>というものを理解しなければならない。 |