Up | 要 旨 | 作成: 2011-05-31 更新: 2011-05-31 |
2011-05-27 17:08,学長選考会議よりつぎの選挙結果報告が為された:
17:09,併せてつぎの報告が為された:
「学長の強力なリーダシップ」の内容には,学長選挙を退けることが含まれている。 すなわち,学長は学長選考会議が指名するものとしている。 選考会議は,学長一派が組織するので,<自分で自分を指名>のシステムになる。 <自分で自分を指名>のシステムは,だれが見ても危ない。 そこで,「法人化」に際した国立大学では,学長が実質的には選挙で選ばれるようにということで,「意向投票」のような名称で学長選挙を内規にした。 しかし,学長・理事に就いた者は,簡単に降板・失脚することはできない。 なぜなら,国立大学法人の学長・理事は,制度として,「もとの部署・地位に戻る」ができないからである。 「降板・失脚」は,「タダモノとして路頭に放り出される」を意味する。 選挙で負けた学長一派は,「選挙結果にしたがわないことで非難を受ける」と「タダモノとして路頭に放り出される」の二つを秤にかける。 そして,「タダモノとして路頭に放り出される」ことの方が重いという判断になる。 学長も,自分ひとりのことなら「選挙結果にしたがう」を択る。 これが,人としての矜恃というものである。 しかし学長は,「家来を路頭に放り出すわけにはいかない」の立場を自らに課す者になる。 こうして,「形振り構わず」の選挙結果無視に及ぶ。 こうして,権力占有の体制が生まれる。 この権力占有は,「○○一家が権力を占有」という形のものである。 北海道教育大学において形を明確に現した権力占有体制は,この意味での「王朝体制」である。 王朝体制は,粛清体制を含蓄とする。 王朝体制は,「家来おもい」というすぐれて人間的な行動がもとになっている。 同様に,粛清体制も一種すぐれて人間的な行動がもとになる。 古今東西に,これの同型が見出される。 北海道教育大学の権力占有体制は,古今東西の王朝体制の轍を踏む。 本章では,このことの内容を論ずる。 |