Up 強権へドライブがかかる構造──「ルサンチマン」妄想 作成: 2011-06-15
更新: 2011-06-15


    <強権>が己を保つ方法になってしまった王は,<民衆のルサンチマン>を妄想する者になる。

    実際には,ルサンチマンを自分の中に飼っているふうな者は,いても民衆のごく一部である。
    特に,卑屈な者に自らをしている民衆は,ルサンチマンとは無縁である。
    ストレスは組織全体を覆うものになるが,これはルサンチマンではない。

    しかし,王は民衆のルサンチマンを妄想する。
    そして,これを恐れて,強権をさらに増す方向へと進んでいく。

    強権を増すことは,民衆のストレスを増すことである。
    鬱積したストレスは,解発 (release) の機会をじっと俟っている。
    古今東西,王に対する民衆の暴動は,民衆のストレスの解発が基本である。 ルサンチマンの解発ではない。