Up | 専制隠しから始めて,専制を徐々に現す | 作成: 2011-06-08 更新: 2014-11-25 |
そこで,「少しずつ変える」が,法人化の手法になる。 飛行機の離陸には,車輪と主翼のフラップを用いる。 必要な高度・惰性を得たところで,これらは引っ込められる。 法人化では,教員に対する懐柔策として,暫定的施策がいろいろとられた。 「意向投票」は,このようなもののうちの一つである。 当初の暫定的施策は,法人化が軌道に乗るにつれ,回収するものになる。 国立大学法人法の逸脱・違反だからである。 この回収は,教員の既得権を廃止する格好になる。 「意向投票」の廃止は,「自分たちを辞めさせるものは存在しない」を宣言する格好になる。 「意向投票」の廃止は,専権の宣言である。 こうして,「専権」が学長の格好になる。 ──学長は「専権」になる。 専権になった学長・理事体制は,専制である。 法人化当初の暫定的施策の回収は,「学長専制の完成」の宣言である。 |