Up 経営からの教授会切り離しを,確定する 作成: 2014-11-29
更新: 2014-11-29


    いま,国立大学行政は,大学が法人化に慣れる期間はもう終わりだとして,教授会を経営から厳格に切り離すことを大学に要求してきている。学長は,大学の組織図を以て教授会の位置を示さねばならない。

    ここに,分校体制をここまで引き摺ってきた大学があり,そして,国の財政難 (支出削減の必要) や少子化 (必要教員数の減) がいよいよのっぴきならなくなってきたことから,猶予のないリストラを迫られているとする。
    この大学の経営者は,当然,組織構成図を学内再編と重ねることになる。
    ところで,再編の障碍は,分校エゴである。
    そのエゴの所在は,分校教授会である。
    そこで,大学経営者は,この機会を都合のよいものと見て,分校教授会を終わらせる格好に「教授会」を定位する。
    そして,この案を現教授会に示してくる。

    「再編」を退けることは,国の財政難や少子化を問題にすることを退けることである。
    国の財政難や少子化の問題を退けることはできないとするとき,大学経営者が出してくる「教授会」案には対立軸が立たない。
    さよく思考回路は,自身をこのロジックの外に措く者である。 この案に反発する。
    実際,教授会は,さよく思考回路が<異議を述べる者>とイコールになる。