「○○差別」は,概念である。
この概念の形成は,つぎのプロセス/構造になっている:
- 既成の体制は,○○の役回りを定めるふうに存在している。
言い換えると,○○の既成の役回りは,既成体制の要素になっている。
- いまここに,「この役回りから脱けよう」の動きが○○の中から起こる。
あるいは,「○○をこの役回りから脱けさせよう」の動きが外部から起こる。
- 体制は<惰性>であるので,この動きは体制からの<抵抗>を受ける。
- この<抵抗>に対する「○○差別」の表現が起こる。
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そこで,「差別」を学術の主題にするときは,以下が考究項目になる:
- 既成の体制における<○○の役回り>の意義/理由(力学)
- <○○の役回り>から脱けようとする運動の契機
- この運動に対する体制からの<抵抗>の形とその理由(力学)
- 「○○差別」の表現の現象
- 運動の進捗・結果とその理由(力学)
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