Up 学術的「差別」論の考究項目 作成: 2011-11-26
更新: 2011-11-26


    「○○差別」は,概念である。
    この概念の形成は,つぎのプロセス/構造になっている:
    1. 既成の体制は,○○の役回りを定めるふうに存在している。
      言い換えると,○○の既成の役回りは,既成体制の要素になっている。
    2. いまここに,「この役回りから脱けよう」の動きが○○の中から起こる。
      あるいは,「○○をこの役回りから脱けさせよう」の動きが外部から起こる。
    3. 体制は<惰性>であるので,この動きは体制からの<抵抗>を受ける。
    4. この<抵抗>に対する「○○差別」の表現が起こる。

    そこで,「差別」を学術の主題にするときは,以下が考究項目になる:
    • 既成の体制における<○○の役回り>の意義/理由(力学)
    • <○○の役回り>から脱けようとする運動の契機
    • この運動に対する体制からの<抵抗>の形とその理由(力学)
    • 「○○差別」の表現の現象
    • 運動の進捗・結果とその理由(力学)