Up 「不本意な研究活動を強いられる」タイプ 作成: 2011-03-18
更新: 2011-03-18


    アカハラの2タイプ
    1. 教員が学生に課した研究活動が,学生にとって「ハラスメント」になる。
    2. 教員が学生に依頼した私用が,学生にとって「ハラスメント」になる。
    のうちBは,「学生には私用を一切依頼しない」の立場を貫けば,免れる。
    しかし,Aは,これを免れる方法というものは,基本的に無い

    実際,大学とは,その教員の研究者としての仕事が本格的なものであるほど,ぎりぎりAをやることになってしまうところだからである。 Aのリスクから安全でいる教員は,大学での研究者としての仕事が安いものであると見て,だいたい間違いない。


    ただし,Aタイプの「ハラスメント」には,教員の<未熟>がもとになっているものがある。 すなわち,つぎの場合である:
      学生に課す研究活動が,教員の<独善>の色合いが強い。
    「<独善>の色合いが強い」の意味は,「《不本意な研究活動を強いられる》の思いをもつ学生が,学生における<個の多様性>を勘案した上でもなお,多い」である。
    教員は,<未熟>なため,自分の独善を意識することができない。

    このとき,教員は,自分が学生に課した研究活動が「ハラスメント」事件になり,自分の「失敗」をまのあたりにすることで,自分の<未熟>を知る。
    しかし今日,大学は「コンプライアンス」を謳い,「不祥事」は速やかに処分することを方針にしているので,<未熟>タイプ (「失敗」タイプ) といえども,解雇処分に至ることがある。