Up アカハラの構造 作成: 2011-03-18
更新: 2011-03-18


    つぎが「アカハラ」の意味である:
      「学生が,指導教員の言いなりになることを強いられる。
    ──言いなりにならなければ成績や進級等で報復されるので,言いなりになることを強いられる。」

    そこで,つぎがアカハラの構造である:
    (*)  1. 教員は学生に対し<報復>の方法をもっている。
    2. 教員の言いなりに学生がならなければ,教員は学生に<報復>する。
    実際,つぎが「ハラスメント」一般の構造であり,「○○」「△△」に入ることばを変えることで,各種ハラスメントの概念をつくることができる:
    (*)  1. ○○は△△に対し<報復>の方法をもっている。
    2. ○○の言いなりに△△がならなければ,○○は△△に<報復>する。

    「ハラスメント」のうちには,(*) に対し,つぎのものもある:
      (*) であると,△△は思っている
    すなわち,(*) は,本当は事実でないかも知れないし,また,現実的でないかも知れない。
    「現実的でない」というのは,○○が<報復>を行使するのは,○○にとってリスクのあることだからである。

    (*) が本当は事実でない/現実的でないとき,○○の△△に対する自己表示に,つぎの2タイプがある:
    1. (*) が事実/現実的でないことを明言する。
    2. (*) が事実/現実的であると思わせる。
    そして,B は「ハラスメント」になる。

    まとめると,「ハラスメント」にはつぎの2つの場合がある:
    • (*) が事実としてある。
    • (*) は事実/現実的でないが,事実/現実的であるという思わせぶりが為されている。