Up 要 旨 作成: 2009-10-01
更新: 2009-10-01


    組織がつくられるとき,そこには意図がある。
    組織のタイプは,この意図のタイプである。

    ここで,組織のタイプ分けの一つとして,「長命・短命」を考える。
    ある目的を短時間で達成できるために組織をつくるとき,その組織は短命な組織としてつくられる。 目的達成で,組織解散となる。
    目的達成が長期で考えられているとか,一つの事をし続けることが目的であるとき,組織は長生きする組織としてつくられ,運用される。

    「長命・短命」の構造を考えてみる。
    このとき「木本・草本」がこの構造のアナロジーになる。

    組織は,文化である。 組織を組織にしているものは,ひとや建物ではなく,そこに醸成されている文化である。
    文化は,「空気」と言ってもよい。
    組織の空気は,見えない。 つくったり操作したりが直接できるものではない。

    この空気は,生きている。
    特に,組織に移転/異動/再編の出来事があると,簡単に壊れる。
    空気が壊れた組織は,一からの出直しで新しい空気をつくることになる。
    空気ができあがるには,長い時間がかかる。 この時間に注目するとき,空気は「伝統」と言い換えられる。