Up 大学のコンセプトに「個の多様性」がある 作成: 2008-11-27
更新: 2008-11-27


    大学のコンセプトに,「個の多様性」がある。 (「個の多様性」をコンセプトにもたない大学は,名ばかりの大学であり,大学ではない。)
    教員組織は,「個の多様性」の実現である。

    「個の多様性」は,「組織の<いのち>」の位置づけで,組織論の内容になる。
    自由主義は,全編,「個の多様性」の哲学である。
    自由主義を持ち出すまでもない。「個の多様性」の組織論は大昔からのものである。 「梁山泊」は,「個の多様性」の組織論を指すことばになっている。

    「個の多様性」は,組織の<いのち>である。
    「個の多様性」を捨てる組織は,現に死ぬ。

    「法人化」の国立大学は,大学は営業であると思い込んで,営業の人間で構成される平たく均質な組織にしようとしているが,これは「組織が生きる」とは何かを知らないからである。 ──「法人化」では「生き残り」ということばが好んで用いられるが,「生きる」をまっとうに考えることができる者は「生き残り」のようなことばは使わない。「生き残り」のように生きるのは「生きる」にならない,結局死ぬ,ということがわかるからだ。