Up 要 旨 作成: 2008-12-15
更新: 2008-12-15


    どのような者が「業績評価」を発想するのか?
    つぎのような仕事観をもつ者,ということになる:

    • 人は報奨/懲罰を理由に仕事をする
    • 人は生き残りを理由に仕事をする
    • 業績に報酬を合わせないと,不公平

    彼らは,報奨/懲罰・生き残り競争・公平が実現されるための業績採点システムを導入しようとする。 このシステムの導入を,組織改革の具体的な取り組みと見なす。


    この考え方は,的外れである。
    人の仕事は,報奨/懲罰・生き残り競争・公平といったものには馴染まない。
    業績も,採点システムに馴染まない。

    仕事に馴染まない制度が仕事に持ち込まれるとき,仕事に対する心の荒廃が始まる。
    この心の荒廃は,他のいろいろな事に影響していく。
    組織は,改革されるのではなく,壊れていく。