Up 責任免除体制 作成: 2007-11-19
更新: 2007-11-19


    「法人化=改革」を,国立大学は "If we build it, they will come." 調で行う。 これは,ギャンブルである。

    このギャンブルは,簡単に行われる。
    失敗しても,やった者の責任問題にはならないからだ。


    「責任免除」の論理は:
      ギャンブルは,ギャンブルする立場に (不運にも) 立たされた者が (しかたなく) 行った。 だから,責任問題は存在しない。

    ギャンブルは強いられたのである。
    だれが強いた?
    上の者が強いた。
    ではその上の者に責任問題が発生するのでは?
    その上の者も,強いられたのだ。



    さらに,「任期」がある。
    ギャンブルに加担するいまの立場は,いつまでも続くわけではない。 この期間を無難に流せればよい。
    こうして,ギャンブルがもたらす先の被害より,いまの人間関係を損なわないことの方が,重要になる。


    なお,責任問題の存在しないことは,「失敗」の可能性が始めから問題にならないということに及ぶ。

      倒産した夕張市の議会は,市長から降りてきたものをオール・パスにしていた。