Up | 「グループ代表者会議」設定の条件 | 作成: 2010-04-03 更新: 2010-04-03 |
グループ代表とは,本来,これ以上でも以下でもない。 ルーティン・ワークを無難に遂行できることが,グループ代表に求められる資質・能力である。 しかし,組織では,非常事態が起こる。 そして基礎学習開発専攻の中の非常事態への対応に,グループ代表が兼用される。 グループ代表はこのとき,ルーティン・ワークを実行できる資質・能力とは別種の資質・能力を示すべき者となる。 グループ代表は,現前の非常事態にどのような資質・能力を示すかということで,選ばれてきた者ではない。 グループ代表は,現前の非常事態にどのような資質・能力を示すかにおいて,新たに試されることになる。 グループ代表は,このとき,等身大の個人である。 しかし,ひとは無意識に「グループ代表」のタイトルにひきずられてしまう。 グループ代表が集まることが何か画期的なことであるというふうに思ってしまう。 グループ代表が集まればそれだけで何かが起こり何かが進むという気がしてしまう。 よってグループ代表の一人ひとりは,「自分自身を買いかぶらないのと同様,他を買いかぶらない」を,よくよく心に刻む必要がある。 「グループ代表者会議」は,ただ開いて何かが起こる会議ではない。 それが機能するものになるためには,一定の条件の充足が要る。 どのようなことが,条件になるのか? つぎのことである: 「これなら会議をする必要がない」と言いたくなったかも知れないが,会議とは,本来,「これなら会議をする必要がない」というところまで準備して行うものである。 特に,問題領域が大きい場合は,そうである。 お互いを買いかぶり,自分を買いかぶり,準備を閑却した会議は,思考停止のことばの空中戦になるだけである。 そこで,上の条件の充足を果たす方法は?ということになるが,それは同報メールである。 同報メールにどうしてそんな力があるのというと,つぎのようになるからである:
論述するとは,自分の思考停止している部分をチェックすることである。 同報とは,自分の論述が試されるということである。 試されるから,論述の精度をより高めようとする。 |