Up | 任期制は,「改革」としてトップダウンされる | 作成: 2011-07-20 更新: 2011-07-20 |
大学経営者のホンネは経済主義であり,「改革」はタテマエである。 そしてこのことは,トップダウンを受ける側も承知している。 ホンネが見え見えであることは,タテマエのゲームが行われることを妨げない。 タテマエを使うのは,これがホンネに反論を寄りつかせない方法になるからである。 実際,反論は,タテマエに実直に反対する形のものがつくられる。 こうなるのは,これが人の傾向性だからである。 すなわち,人は《タテマエを飛び越えてホンネに言及》を自ら行動することをためらうのである。 ためらわせているものは,相手に対する遠慮である。 あるいは,「ホンネを突くのは相手の逆鱗に触れること」の思いである。 また,問題をメタ論/現象論で論じるのが下手ということもある。 相手が何かを示してきたら,これに正対するのみになる。 これを上空から見下ろすというメタの方法,相手を<現象>として見ていくという現象論の方法に,疎いのである。 |