Up 『報告』の改革 :「加えた分よくなる」 作成: 2008-06-03
更新: 2008-06-03


    『報告』の説く教員養成は, スーパーマン養成である。

    スーパーマンを養成するためには,これまでの食事ではダメ。 栄養のある食事をたくさんとらせる。 ──これが,『報告』の「カリキュラム再編」の考え方になる。
    実際,『報告』はつぎのようなぐあいになっている:

      思いつくものを何でもかんでも加える。
      (加えた分よくなると思っている。)

    このやり方は,ダメである。
    なぜか?
    人が受けつける量は限られる。
    限度を超えれば,拒絶反応がでる。適量なら消化できたはずのものも,消化不良になる。


    『報告』はどうして「思いつくものを何でもかんでも加える」のようになっているのか?
    「改革」がそのようなものであるからだ。(確認 :『報告』の立場は「改革」である。) ──「無いことが問題であり,有るようにすれば問題が解決する」が「改革」の考え方である。

      特に,「改革」では「制度」づくりが盛んになる。
      「改革」に対抗する「保守」は,「制度」に「人」を対置する。
      「改革」の度ごとに,「制度か?人か?」の問題がぶり返される。