北海道教育大学札幌校の新課程は,小学校教員養成専一の課程として立てられた。
この課程編成の考え方には,専門性軽視がある。
それは,教員養成課程の学生によくある専門性軽視と同じものである:
「小学校の教科を教えるのに,学問的な専門性は要らない。」
そして,つぎのことがやられてしまう:
- 教員に,専門外の授業を担当させる。
専門の欠員を,埋めない。
- 現職教員や社会人の講師採用を緩和する。
「教員に専門外の授業を担当させる,専門の欠員を埋めない」のは,つぎのように考えられていることになる:
A. |
「教員養成課程の教員なら,学校教育の授業ができて当然。」 |
「現職教員や社会人の講師採用を緩和する」のは,つぎのように考えられていることになる:
B. |
「小学校教員養成は,大学教員よりも現職教員や社会人に 担当させた方が,よいものになる。」 |
A は教育専門科目の軽視であり,B は教科専門科目の軽視である。
専門性軽視は,何に由来するのか?
それは,「学問」および「教科教育」というものがわかっていないことに由来する。
専門性軽視の招くものは?
大学の堕落である。( 専門性軽視と堕落の関係)
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